飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


アッという間に50なっちゃった( "゚ o゚")ドーシヨ
by kokimix
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【あんた、誰?】
東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
11月20日金曜日中目黒楽屋でライブを行います!みなさま良くご存じのスタンダードばかりを集めたプログラムです。バイオリンも共演!美味しいお料理で評判のお店に、ぜひお越し下さい!!
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アメリカ旅行2016<NY編> 8

さて、観劇の報告を^^;)

今回は2本しか見られなかったのですが、そのうちの一本が「王様と私」です。
大昔、どんな機会でだったかは忘れましたが、映画版を観た事がありました。
その時の僕の感想が「退屈な話だなあ」というものだった事から、その後元共演者が出演していようが有名人が出演していようが、自分から観る気持ちにはなれませんでした。

しかし、去年渡辺謙氏が同作でのトニー賞ノミネートと言う快挙を成し遂げた事をきっかけに、ぜひ21世紀仕様の演出を観てみたいと思うようになりました。それ以前に松本幸四郎氏が英国ウエストエンドで演じ話題になりましたが、その事には今の日本では全くと言っていいほど最近触れられていないのが不思議ではありますが…
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今回公演が行われていたヴィヴィアン・ボーモント劇場(リンカーンセンター内)はすり鉢型の客席を擁していて、ステージを見るとちょっと見慣れない梁の様なものが縦横に。
これの上を役者が通るのか?…それにしては、ちょっと狭過ぎる…オーケストラピットの真上を覆いかぶさるように張り巡らされている鉄骨に疑問は膨らむばかり。
僕らが行った時の客層は、他の劇場とはちょっと雰囲気が違って、いかにもハイソというか落ち着いた年齢層の人々が中心でした。
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さて、開幕。
序曲が終わると共に幕が上がると、度肝を抜かれる事が!!
これはまだ見ていない方のために伏せておきますが、あのような形の幕開きは僕自身いままで見た事がありませんでした!
オーケストラの演奏が徹頭徹尾素晴らしく、隙のない仕上がり。加えて、主役の二人:王様とアンナ先生の見事な事は言う必要もないのですが、とにかく脇の役者の技術の手堅い事!
歌の音程や解釈はもちろん演技や振付に至っても、まるで大きな極楽鳥の鳥カゴか何かを見ているようなシンプルな美しさ、しかしその中においても豪華さと優雅さを忘れない心意気のようなものが感じられました。
また、音楽の解釈が違うからなのか、自分が大人になってから見ているせいなのか、名曲たちの美しく心に響くことと言ったら。どのナンバーも涙なしでは聞けないほどでした。
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役者さんについては主演のケリー・オハラの手堅さに加えて(これがアンナのキャラ造りに影響したと思われ)王様を演じたフーン・リーの身軽さ、軽妙さ。 
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僕が観た時はちょうどリー氏が怪我をして何ステージか降板し渡辺さんがその間急遽その穴を埋め、リー氏が復帰して3公演目だったようなことを聞きました。僕らが観た一週間後に正式に渡辺さんが登板するという流れだったようです。
どうしても欧米で東洋人を描く時に強調されがちなのが「細さ」「弱さ」「ずるさ」などの要素ですが、この公演に関して言うと、実に男優たちは男性的で野性味にあふれていて(欧米から見たアジアの粗野さを出すためとも受け取れますが)女性たちはどこまでもエレガントでしなやか。
カンパニーの中に日本で知り合いになったダンサーのシノミヤ・アツヒサ君がいて、彼がとても見やすい席のチケットを取ってくれ、なお終演後バックステージツアーにも連れて行ってくれました。
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オハラさんにもリーさんにもご挨拶が出来、その上やはりトニー賞を獲ったマダム・ティアン役のルーシー・アン・マイルズさんにも会う事が出来ました。当たり前の事かもしれませんが、舞台を降りたらとても気さくな皆さんで、特にマイルズさんは舞台で見るよりずっと若くて可愛らしい感じの女性でした(マダム・ティアンは全国王夫人の要なので、どうしても貫録が出やすいのです)。
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開幕してから一年が経とうと言う頃だったのですが、いかに東洋の話だとは言え、多数の日本人ダンサーが参加していて、隔世の感がありました。

# by kokimix | 2016-05-09 22:25 | 旅行記

アメリカ旅行2016<NY編> 7

あまり僕は「観光」をするのがそれほど好きではないので、展望台などはそれほど興味がなかったのですが、あの出来事のあまりのショッキングさを考え、行く事を決めました。
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もちろんあれから15年の月日が経っているので、すべて生まれ変わり新しく開発されていましたが。
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https://oneworldobservatory.com/ja-JP/

1階の窓口で¥3000ほどを払って、長いエレベータに乗り込むのですが、内装が全部LEDパネルになっていて、1950年代からのニューヨークの景色や文化風俗などが紹介されます。1分で頂上に到着します。いつも日ごろ結婚式の仕事で高いビルには慣れているつもりでしたが、たった1分で102階の高さに到達するというテクノロージーにまず驚かされました。
エレベータを降りたところからすぐの場所に広い踊り場のような所が会って、その壁一面更に現在のニューヨークの映像が写ります。そしてそれが終わった次の瞬間、その壁/スクリーンが上へとあがり、実際のマンハッタンが一望できると言う演出です。これには一同思わず拍手!
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更に詳しい事を知りたい人のために、ガイド役を務めてくれるタブレット端末の貸し出しや、部屋の隅々に配置されたオブジェの横でどんな質問にも答えてくれる気さくなボランティア。
1階下のレベルには立ち飲みのカフェやゴージャスなレストラン、大きなお土産スペースなどが位置していて、ちゃんとお金も落ちるように考えられていました。
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眼下には、ブルックリン橋も一望!(観光に興味がないはずじゃ…?)

そして降りる時のエレベータにもやはり別のストーリーがLEDパネルに写る仕掛けで、外に出ると、入り口に向かって右側におおきな貯水池のような噴水のような不思議な施設が目に入ります。
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これはReflecting Poolと呼ばれるもので、日本語ではさしずめ「追憶の池」とでもなるのでしょうか…原爆ドームのそれと同じように、崩れ落ちるビルの粉塵や炎の中で水を求めて息絶えて行った犠牲者の安らぎを願って造られたと聞きました。

# by kokimix | 2016-05-07 13:31 | 旅行記

アメリカ旅行2016<NY編> 6

今回はタイムズスクエアについて少々…
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23年前に師匠のお伴で行ったブロードウェイでは、当時の事務所の計らいもあってマリオットマーキスと言う劇場街のど真ん中にあるホテルに宿泊させてもらいました。

その時の大きな目的のひとつに「蜘蛛女のキス」の日本初演のために、ブロードウェイでの公演を視察すると言うものだったのです。
場所はブロードハースト劇場という所でした。
この時に自分がやれそうな役を見繕えたお陰で、かなりオーディションではアドバンテージをもらえたと思います^^;)
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しかし、その時の記憶がなにしろ23年前と言う過去のものだったので、今回改めてタイムズスクエアに行った時に、ほぼすべてのランドマークが変わっており、そもそもどちら側がいわゆる南側なのかかなり迷いました。同じ所をぐるぐる回ったりしてしまって、自分であとで考えても笑ってしまうような混乱ぶりで…
1、2時間彷徨って、やっとTKTS(当日券の安売りセンター)がどちら側に位置するのかなどがやっと判りました。
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今回行ってみて感じたのは、9.11以降警察の影響力がとても強くなった事。以前から軍隊と並んで、警察はアメリカ国民にとって基本的にヒーローと言う扱いになる訳ですが、それが更に強調された雰囲気で、中心で車両を使った大きなプレゼンの様なパフォーマンスや忌憚なく写真撮影に応じる姿などが印象的でした。
また、日本やその他の国でも猛威を振るう(?)中国人観光客ですが、たぶんNYは中国からやや遠過ぎるのと中華趣味では無い事からか意外と少なく、代わりに多く見かけたのが中東/東南アジアの人々。特にオイルマネーでブイブイ言わせて来たかなという若いハネムーナーなどはかなり多く見受けられました。
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それと、地下鉄などでも特に目立っていたのが、TVドラマの広告の多さ。
まだTVはアメリカでは強大で、資金力もある影響力の大きなメディアなのだと言う事を思い知りました。作品だけ見ても、アメリカのTVドラマの素晴らしさは映画にも決して引けを取らない出来上がりなのは周知のことですが、それを映画と同じレベルやスケールで宣伝できる底力に、こんなところも日本とはずいぶん違うなあと思わざるを得ません。

# by kokimix | 2016-05-03 10:29 | 旅行記

アメリカ旅行2016<NY編> 5

その後、もちろんタイムズスクエアなどにひとりで出歩く機会があったのですが、いわゆる観光地としてのニューヨーク/マンハッタンは、機能こそ東京と変わらない部分も多かったですが、ニューヨークならではと言った事も体験しました。

まず、ハーレムの近くには、沢山イスラム教の寺院や信者の居住地域もあります。通りの名前にもなっているマルコムXは、キリスト教徒から改宗してイスラム教徒になりました。そのためか、周囲にハラールフードのデリが多く点在し、夜遅くまで地元の人達で賑わっていました。
が、やはりここでも明らかに東洋人は門外漢で、とても気軽に入って何かを買おうなどと言う気にはなれませんでした…よく夜中、店先で激しい言い合いなんかも聞きましたしね。先述の通り、ホームレスも多く通りに出ていましたが、話によれば前よりも全然少なくなったとか。一度夜近所のフライドチキンが名物のファーストフードの店に買い出しに出かけた時、帰り道に杖を持った大きな黒人のホームレス(薬物中毒者?)から大きな声で「中国人か、このやろう!」と脅かされて、ビックリした事もありましたね。
ちなみに、こちらをその"Kennedy's"で買いました…フライドシュリンプボウル
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アメリカ人の食欲は、ご想像/ご存知の通りかなり旺盛なので、レストランで出される一皿の量がまことに多い!だから、ほとんどの店にはちゃんと持ち帰り用の容器があって、テイクアウトが出来るようになっています。
ある日、以前に大変お世話になった方(ブロードウェイのプロデューサー)の弟さんと言う方と食事をご一緒しました。そのレストランはトランプタワーの近くにある”Tina’s”というキューバ料理レストランです。
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日本ではあまりなじみがないですが、味付けもマイルドで、かなり食べやすいスタイルの料理です。
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帰りに食べ切れなかったエビのガーリックソース、揚げ鶏、サフランライスとブラックビーンズ、そして青いバナナの天ぷら:プランテンなどを持ち帰りましたが、帰ってその夜に電子レンジで温めて、夕食にもちょうどいい量。しかも、値段もそれほど高くない!
こちらは、只今NYエリアのTVなどで活躍中のホルヘ・アコスタ氏、ジョンの友達です。
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その日はランチタイムに訪れたのですが、ビジネスマンが列をなして食べに来る人気の理由が分かりました。
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# by kokimix | 2016-05-01 23:05 | 旅行記

アメリカ旅行2016<NY編> 4

NYの地下鉄はなかなか張り巡らされているので、一見取っつきにくそうです。

しかし、日本で電車に乗り慣れている方にとっては簡単簡単(^-^)
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駅の出入り口を過ぎた所にある自販機でメトロカードを買います。
これは1日乗車券・一週間乗車券・その都度チャージするタイプなど多種あるので、必要に併せて選べば大丈夫。
無論クレジットカードも使えます。
その後ゲートにあるスキャナーでメトロカードを読み込んでホームに入る訳ですが、このスキャナーがなかなか曲者で、たまに簡単に読み込んでくれないことがあります…
ちなみにNYの地下鉄は、入る時のみカードを読み取ります。出る時は、単にディズニーランドの様な出口を使って外に出ます。

ただ気をつけたいのは、乗り場なんですが…

日本のバスの停留所の様に、行きたい方向によって出入り口の位置が通りをはさんで反対になっていると言う所です。
というのも、プラットホーム同士をつなぐ通路がほぼどの駅にもないからです(例外:タイムズスクエア駅、ペンシルバニア駅などの大きな駅)。

だから、一度間違ったホームに入ってしまうと、もう反対側には戻れないのです。
これで僕は2回ほど運賃を損してしまいました。もしかしたら窓口に行けば払い戻ししてくれたのかも…と今になって思います。といって、大きな駅の窓口にしか係のひとはいないのですが。
これを予防するためには、まず出入り口の看板に書いてる「行き先/方向」を必ず確認する事。
主に地下鉄は南北に走っています。
(写真中の125st Downtown & Brooklynが南行きというサイン)
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だから、自分が行きたい方向が北なのか南なのかをちゃんと分かっていれば、間違いないと言う訳。
しかし、車内にははっきりしたアナウンスもなく(あるけど、とても聞き取りづらく、当てに出来ない)行き先を表す案内板もあるけど、前にその車両が走っていたルートのままだったりして「この案内板は現行のルートを反映していません」のような不親切な書きかたをしてあるのです。書くぐらいなら、とっとと入れ替えればいいのに!
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(ハーレムにある駅なので、ゴスペルがテーマのモザイクが)

そして、これは街全体で言える事なのですが…
たまに、車内にて大きな声で話し出す人が現れます。大抵の場合、これらのひとはホームレスで、自分の生い立ちや現在の不幸な境遇、苦しい暮らし向きなどについて滔々と語ります。
無論、80%の人はこれらの演説を聞いてもほぼ無視するわけですが、僕が宿泊していたハーレムでは、地下鉄の乗り始めもやはり90%は黒人の皆様。
そこへ黒人のホームレスの方が入ってきた時に、数少ない東洋人としてはなるべくオーラを消し、トラブルを回避するということを覚えた次第です。

それでも、奇特な方が5ドル札を彼らの古ぼけた紙コップや洗濯していない帽子などに入れてあげる訳で…後で聞いた話だと、ホームレスとは言いながら、帰ればなかなかステキなお家にお住まいで、そんなに悪くない暮らしをしている人も少なくないとか…
これも、大都会ならでは^^;)

# by kokimix | 2016-04-29 13:40 | 旅行記