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【あんた、誰?】
東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
11月20日金曜日中目黒楽屋でライブを行います!みなさま良くご存じのスタンダードばかりを集めたプログラムです。バイオリンも共演!美味しいお料理で評判のお店に、ぜひお越し下さい!! ブログパーツ
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* ひょんなことから フランク・シナトラの全集が手に入ってしまったので、この際聞いてしまうことを考えた。(全CD20枚組み!) この全集は、彼が生前に録音した多くの音源を網羅している。タイトルはThe Complete Reprise Studio Recordingsで、リプライズレコードと言うワーナーブラザーズ傘下の会社で録音された全ての音源だ。 ま、すべてではないにしても、僕のようなマニアにとってはうれしいことなのだ…こんなにいっぺんに手に入ると言うことは。 * 選曲が多岐に亘っている とにかくその選曲への「貪欲」ともいえる意欲には目を見張る。とりあえず、何でも歌うのだ。男の歌も女の歌も、ジャズもポップスも、ひどい時はシャンソンやカンツォーネも。 中でも、本当に僕が驚いたのは、スティービー・ワンダーの曲を何曲か入れている点だった。You are the sunshine of my life, Isn't she lovely?など、ぜんぶ4ビートに直してあるものの、とにかくそれらは紛れもなくスティービー作曲のポップソングなのである。 もちろんミュージカルの曲にも果敢に挑戦し、成功している。結局何を歌っても「シナトラ節」なのだが、それだけで聞いているほうを納得させるのは並大抵のことではない。 * また、アレンジャーの選択も上手い どういう人を起用していたのか定かではないが、実にいやみのない(時々大スターらしい[大仰さ]は見うけられるが)さらりとしたアレンジで、いかにも「レコーディング・スター」であったシナトラにふさわしい。これは、一番最後に一緒に仕事をしたクインシー・ジョーンズにも受け継がれていく。 * 深刻ぶらないところは、見習う価値がある 前にも別ブログで書いたが、僕にとってシナトラは「音程が悪く」聞こえてしまう。単に彼のピッチ(音高)が僕の耳に対して「低い」ためだが、普通の人にとっては多分何の問題もないのだろう。ずっと聞いていると、僕自身もそう感じなくなるが、個人的にはこの[慣れ]が恐怖なので、長い時間聞かないようにしているのも事実だ。 でも、彼の貫かれた、歌に対する「リラックスさ」は見習いたい。どうしても、自分の歌は「深刻さ」をウリにしている、と個人的に思うときがある。これはこれで、時には良いのかもしれないが、こればかりでは聞いているほうは退屈だろうし、何しろ疲れる。押し付けがましいし、思わず「もうあんたがツラいのは分かったから」と言いたくもなろう…反省。 それよりも、彼のように、おおらかに高らかに歌うことの方が魅力的なのではないかと、やっと最近思えるようになって来た。 ♪KOKI a/k/a 森田浩貴
by kokimix
| 2006-01-28 11:10
| 音楽
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