飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


アッという間に50なっちゃった( "゚ o゚")ドーシヨ
by kokimix
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【あんた、誰?】
東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
11月20日金曜日中目黒楽屋でライブを行います!みなさま良くご存じのスタンダードばかりを集めたプログラムです。バイオリンも共演!美味しいお料理で評判のお店に、ぜひお越し下さい!!
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カテゴリ:ミュージカル( 59 )


So In Love ~キス・ミー・ケイトより~

 
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* 歴史に残る名曲

コール・ポーターの残した作品の中でもとびきりの美しいメロディーのこの曲に、次のライブで挑戦します。久々に歌うので、稽古をしなおさなければなりませんが。

* きっと35歳以上の方はご存知

と限定するほどのこともないかもしれませんが、まだ淀川長治さんがご存命のころに出演していらした「日曜洋画劇場」のエンディングテーマ(サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…)に長いこと使われていた曲です。僕も子供のころから自然と聞いていて、詞が付いた「歌」だと言うことを知ったのは、ずいぶん大人になってからのことでした。

* ミュージカル自体は

ありきたりと言ってしまえばそれまでですが。いわゆるボーイ・ミーツ・ガールに近い単純なストーリーですが、この単純なストーリーにシェイクスピアを上手く融合させた点が(当時は)新しかったのだと思います。典型的なミュージカル・コメディといったところです。

日本では時々宝塚で上演されていますね。大浦みずき先輩(森田と同じ誕生日)が花組時代にやっておられた…非常にヅカ向きのショーだと思います。ウンウン。

* なかなか音程が難しくて

ちょっとソルフェージュ気分を味わっています。でもキレイなんだなー、メロディーが。和音もキレイなんだけど、和音とメロが微妙に外れる所なんかが、またニクイのです。

森田が来る19日に心を込めて歌いたいと思います。

ライブは10月19日(水)目黒「音の箱」で午後7:30/8:30/9:30からの3回です。

引き続き、10月22日に四谷4丁目にある老舗シャンソニエ「ヌーベル・アバンセ」で行われるステージの告知もさせてください。午後8時頃開演です。

♪こーき

by kokimix | 2005-10-17 23:19 | ミュージカル

夜のボート ~「エリザベート」より~

* 今度のライブで久しぶりに歌おうと思います

初めてこの歌を人前で歌ったのは、井上めぐみ、江川真理子の両オネエ様方との日比谷シャンテ(今はもうない)でのステージででした。井上氏の希望で、「この歌を歌いたいけど、このまんまじゃコンサートに使いにくいから、どうにかして」の一言で、僕が詞を付け直すことになりました。氏の要望が「甘すぎず、辛すぎず」という難しいものだったので、かなり考えましたが…

* そこで書いたのがこの詞

全編お見せするわけに行きませんが、

失うものなど何もないと
誓い合った二人の愛
船出の港は ひとつ
同じ風を帆に受けて

暗い水面を漂う 人は皆孤独な旅人
一度はぐれたら 二度と戻れない
霧の中遠ざかる

…とまぁ、こんな感じで進んでいきます。
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上演版が限りなく話し言葉に近い歌詞なので、それをなんとか詩的に持っていこうと必死の森田のアタフタさが見えますが。それでも、なかなか上手くはまったのでは、とほくそ笑んでみるのです。

ライブは10月19日(水)目黒「音の箱」で午後7:30/8:30/9:30からの3回です。

また、四谷4丁目にある老舗シャンソニエ「ヌーベル・アバンセ」の出演も急遽決定しました。
日取りは10月22日(土)です。(ちょっと急ですね)
開演時間がやや遅めの8時/9:30と言うことで、なかなか多くの方に来ていただけないかもしれませんが、久しぶりのシャンソニエ出演とあって、少々緊張しながらも現在選曲をしている所です。

♪こーき

by kokimix | 2005-10-17 09:15 | ミュージカル

今度のステージでは、ファンタスティックスを歌います!

* 懐かしすぎて、あまり思い出したくない…

本当に僕はそのとき若かったのです。何も知らない若造で、まるでストーリーに登場するマットそのもの。(違うのは、僕がもう25くらいだったこと)うっかりオーディションで受かったのはいいけど、芝居の経験もたかが知れてるし、かと言ってこの「ミュージカル俳優の登竜門」から敵前逃亡するわけにも行かず、なんとかファンタスティックスファミリーに入れてもらうことになりました。今考えただけでも、冷や汗が…(^_^;

* 音楽も難しかったけど

何より大変だったのが台詞の量。今考えるとどうってこと無い様な気もするけど、その瞬間は「え”~これ全部覚えるの~」と弱音が出たものでした。案の定、稽古に入ってから演出家からダメだしの連続で、落ち込む日々が続きましたね…

それまでの僕は、周りでにぎやかしくしていればそれでよかったので「これぐらいなら楽勝」と言う甘い考えを持っていました。ところが、この作品のマットという男の子は、どう考えてもストーリーの主人公です。実は女の子ほど歌の分量がないのですが、ストーリー上いろいろなことが要求されます。立ち回り(子供だましのものですが)やら、振付やら、モノローグ(独白)やら。

ひ~
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* どうにかこうにか

初日が開きましたが、そのときのメンバーはいまも第一線で活躍中です。僕と砂田恵美さんというクラシックのオペラ歌手が組で、もう一組:柳瀬大輔&佐渡寧子と言う組もありました。互いのスケジュールが合わなくなったりすると、それぞれペアを取り替えて稽古したりもしました。
いまではふたりもビッグになって…

よく考えると羽賀研二の昔から、江川真理子、花山佳子、安崎求(この人には大変お世話になりました、感謝!)、別所哲也、鹿志村篤臣、松田辰彦などの各氏が輩出されています(名前が出なかった人、御免なさい!これぐらいしか、いま思いつかない)すごいでしょ?

沢木順さんは、なんと初代のマットで、ルイザが現劇団円の重鎮:小森美巳さん、そして聞いた話だとエル・ガヨが上条恒彦先輩だっとと言う話!(芸術座で公演されたとか)

* 今回は

久しぶりに通称「誘拐ソング」をやろうと思います。スパニッシュ系のカッコいい歌で、僕も歌っていてもとても気持ちのいい歌のひとつです。

10月19日(水)7:30/8:30/9:30からの3ステージです。もちろんそれぞれ違う歌をうたいますよ。ぜひお楽しみに。

ちなみに、うちの相方はその昔、ルイザのお父さんをやったことがあるそうです。

by kokimix | 2005-10-12 00:31 | ミュージカル

The Rocky Horror Show

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* さて、皆様ご存知の

よく外国人と芝居の話になると決まってみんな「日本ではロッキー・ホラー・ショーをみるときどうなるの?」と訊かれます。僕は「多分他の国と一緒じゃない?ライスシャワー撒いたり、新聞紙かぶったり」と答えます。日本では最近公演がないですが、思い出したように映画の上映会などがそこら辺でありますね。

* いまだに映画も芝居も大人気

僕は、ずいぶん前のことですが、この作品の全ての役のスタンバイ(アンダースタディとも言う)をやった経験があるのです。(最初は4役だけだった)

と言うのは、そのときのブラッド、リフラフ、Dr.スコット&エディが直前まで他の本番に出演していて稽古が十分出来ないのに、ロッキー、マジェンタ、コロンビアの役者が初舞台に近い状態で、だれかサポートする人間が必要だったみたいなのです。

* それにしても

でも結果、みんな順番に風邪をひき、ひとりまたひとりと稽古を休むようになり、全部の役のアンダーを引き受ける羽目になりました。(ま、訓練としては身になったけど)

ただ、主役のフランクもやることが多かったので、本役の役者に嫌われてしまいました。(なんでも、「フランクを他の人にやらせたくないから」だとか。じゃ、風邪なんかひくんじゃねーよ!)

しかも、ファントム(3人のガールズコーラス隊)のうちの一人が当時ちょっと人気のあった外タレだったのですが、はやばやと戦線離脱…(降りるぐらいだったら、そんな仕事とるな!ア○・マウロ、いたでしょ?)

しかも、リフラフとエディ役の役者と演出家の意見が合わなくて、こちらも降りる寸前。(ま、なかよくしましょーよ、子供ぢゃないんだから)

しかも、ロッキー役のボディビルダーの<音痴>なことと言ったら!
(「超」の字を付けたい、まぁ~ひどい)
音楽スタッフが皆頭抱えちゃって、首には出来ないから、何とかラップでごまかそうとか言ってたけど、それもダメで。

だってリズム感もないんだもん。

おっと、心の声の方がちょっと大きいかなぁ。

* 音楽は好きでした

でも、日本語にするのにはかなりの無理と手間が必要でした。歌そのものはそんなに込み入っていません。ものすごく難しいハモリとかも出てこないし、変拍子もない。

けど、英語歌詞のノリに日本語がついていけないのが歯がゆかった。

* ある筋から

極秘に、初演のビデオ(なんでもジャネット:○木マリ、ブラッド:○名正博というスゴイ面々)を見せてもらったことがありまして…あまりのダサさに仰天(この辺もダサい?)してしまいました。ひ~~~

♪こーき

by kokimix | 2005-10-03 19:27 | ミュージカル

RENT映画版の予告編を見て

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* 結構マトモで少し拍子抜け?

レントと言えば、大ヒットロック・ミュージカルのニューウェーブとしての金字塔を打ち立てた作品です。これの映画化ということで、あの少し薄暗い、陰湿なイメージがどう映像に反映されるかと期待していたのですが(そんな風に思っているのは僕だけ??)、思ったよりマトモな人の集団に見えて、その辺がハリウッドとニューヨークの違いなのかな、と勝手に思いました。

* 歌一曲まるごと

予告編では「シーズンズ・オブ・ラブ」が一曲まるまる使われています。まるでミュージックビデオの様でした。キャストは1996年初演当時のキャストが主に採用されています。
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なんだかコーラスもすごくキレイで、合唱団のようなのがチョッピリ気になる…

http://www.sonypictures.com/movies/rent/ で映画の予告編や情報が手に入ります。
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by kokimix | 2005-09-24 09:03 | ミュージカル

レ・ミゼラブルの早変わり ~コンブフェール編~

* 今は違うかもしれない

2003年に大幅な改訂があって、アンサンブルの役割そのものが少し変わったような気がします(私感ですよ、もちろん)ですので、必ずしも僕のやっていた通り、今でも演じられているかどうかはよく分かりません。そこの所はご了承ください。

* 一番最初に与えられた役

以前ファンティーヌを務めた女優さんが、「最初ファクトリー・ガールにキャスティングされて、そのあとファンティーヌになったんだけど、今考えると、ファクトリーガールの方が自分自身に近いんだよね~」と言う旨のことを言っていました。

僕もそう思います。結果的にアンジョルラスをやらせてもらいましたが、コンブフェールの方が自分自身に近いと思うのです。アンジョルラスを通過して、なおさらそう思いました。

つまり、そこは演出家の眼力、というかキャラクターを読む能力の結果だと思います。

* コンブフェールの流れ

最初囚人でソロがあります。「イエス様、おれは無実」というくだりです。その次農夫、小さい宿屋の客、通行人・見物人と続きます。

さて、この後頭から足までの総入れ替えとなります。囚人で顔に「汚し」(一般には黒いファンデーションを少し塗る)、その顔のまま農夫や他の役をするわけですが、バルジャンが「改心する歌」を歌っている間に、工場長にならなくてはいけません。
顔が汚れていてはまずいので、メイクも直します。

しかも、工場長の衣裳は少し部品が他の人より多くあり(ブーツをはくので)、しかも付けひげ。この付けひげにはずいぶん苦労しました。ドンピシャと呼ばれる糊を使うと、ばっちり顔に付くのですが、なにしろはがす時に痛いぐらいの強力さで、その後も早変わりが続くアンサンブルにとっては邪魔です。
そこで、両面テープ(かつら用に使う透明で強力なヤツ)を主に使っていました。しかし、これには汗が大敵で、汗をかいている肌に直接つけると瞬く間に落ちてきてしまいます。

だから、ヒゲがつく唇の上の部分(鼻の下)のメイクを一回ふき取って、その上にヒゲを貼るという工程が加わるのです。このヒゲが落ちてきたり、ずれてきたりして、何度共演者の笑いを誘ったことでしょう。なにしろ歌う度に、半分顔に貼りついたヒゲがプ~ラプ~ラしてしまうのですから。

ちなみに、僕自身と工場長には接点や共通点はありません。念のため。

その後は、娼婦の客の船員(ラブリー・レイディ)、街を歩く人(フォーシュルバンの事故)、バルジャンと勘違いされて捕まる男の家族(だれだ、私は?)、テナルディエ・インの一人目の旅行者、警察官(パリ十年後)と続きます。

* 警察官

警察官の帽子がまた曲者で、頭にフィットしないのです。基本的に衣裳は代々受け継がれるものらしく、僕の衣裳もあちらこちらに前任者の名前が書いてあり(そのうちの一人は僕と名字が一緒)、あまりにぼろぼろになると衣裳さんが新しく作ってくれます。が、帽子と靴は日本の舞台機構の中では「小道具」に分類されるので、その人に合わせるということに大変お金がかかってしまうようなのです。

その警察官の帽子は、俗にナポレオンがかぶっていた帽子として御馴染みの形です(ビコーン/バイコーンと呼ばれます)。いつも頭からずり落ちては、役者を困らせます。
あと狭い所を出入りするのにも向いていません。何回落ちた帽子を拾うのに頭をひねったことでしょうか…

* さて、本役

コンブフェールはめがねをかけることが慣例とされています(強制ではありません)が、僕は以前「あしながおじさん」という作品で、「めがねの存在感」と実感していたので、迷わず使うことにしました。

ただ、バリケードのシーンで動きが激しくなって来ると、めがねが飛んでしまったりするので、針金をつるにに入れたり、固定させるのに悩みました。

また、コンブフェールは帽子をかぶっているのですが、写真で改めて自分を見たときに、あまりに野暮ったい。まるでスキーヤーです。(これは本人のキャラから来るからしょうがないけど)
で、、いろいろ試行錯誤しました。前髪を出すと少しカッコいいけど、どうしても帽子が落ちてくるので、沢山のピンで留めたりしなくてはならなかったり。

ですが、このピンが床に落ちて、レールにはさまったり、セットの転換の邪魔にでもなったら大変です。

また、コンブフェールの衣裳は、人より生地が厚くできていて、しかも一枚多く着ている。(他の学生たちはジャケット無しの袖まくり)。よって汗だくになってしまうことは必至です。それで帽子までかぶっているんですよ!

皆さん、どこかでコンブフェールを見かけたらねぎらってあげてくださいね。

* 結婚式

その後は、亡霊になって登場します(カフェ・ソング)が、この後はちょっと忙しい。あまりない時間の中で、全くテイストの違う衣裳になります。結婚式の客という役です。今はどうか知りませんが、僕のころはジベロット役の女優とワルツを踊っていました。今のように、舞台センターで優雅に踊るという振付ではなかったので、ただひたすらガンガン廻る盆の上で、反対周りにワルツを踊ることに燃えました。

ヒ~グルグル

* アンサンブルには

もちろん着替え用の個室はありません。帝劇の場合はホリゾントの裏に一列に男性アンサンブル全員分の衣裳が役ごとにかかっていて、そこから自分で選んで着るのです。女性には一応部屋がありますが、そんなことを気にしているようじゃこの作品はできません。

♪こーき

by kokimix | 2005-08-21 13:04 | ミュージカル

レ・ミゼラブルの早変わり ~アンジョルラス編~

* 袖中では行ったり来たり

レ・ミゼラブルと言う芝居の魅力の中に、ジャン・バルジャンとジャベール役以外の役者は全て何らかのアンサンブルをやらなければならないと言う点があげられます。どんな大物やベテランでも、上記の2役以外の人は全て例外なく、です。

もちろん、自分の本役ではないときの役もそれなりに完成したものにしないと、演出家は許しませんでした。(「イギリス流の稽古」の項、参照)ですから、衣裳変えを含めて、袖中は運動会のようでした。

* アンジョルラスの場合

もちろんアンジョルラスも例外ではなく、アンジョルラス役以外に9役あります(1998年当時)。並べると、幕開きの囚人、草刈している農夫、小さい宿屋の客、通行人(=見物人)、失業者、工場労働者、ファンティーヌを運ぶ警察官、裁判長、給仕という運びです。

中でも個人的に好きだったのは、小さい宿屋の客と裁判長でした。「小さい宿屋」と言うシーンは、2003年度版でカットされてしまったシーンです。バルジャンが泊めて欲しいと頼んだにもかかわらず、宿の主人に追い出さされて、客の一団に暴行を受けると言う段取りでした。

宿の主人(当時はプルヴェール役の役者)が「お前の 寝る部屋はない 家はまともな宿屋だぞ」という部分があります。このメロディーは、作品中何度も出てきて(その前の農場、ファンティーヌとバマタボア、テナルディエ・イン冒頭など)歌う者を困らせます。多分「世の中の不条理」みたいなものを表現するのに使われたモチーフだと想像するのですが、とにかく音程を取るのが難しいのです。(僕はちなみにいままで一回も、これを本番で歌ったことがありません…一度くらいやってみたかった)

* 裁判所のシーン

裁判長は、バルジャンが自分の身代わりに捕まっている男のために、自ら自分がバルジャンであると名乗り出ることを決意する歌のシーンで出てきます。音楽とのきっかけがあるので(全員スタンバイが消し幕+紗幕の後ろ)なので、遅れてくることが許されません。

一度、随分昔の話ですが、そのシーンの警察官役の人のうちの一人がとても遅れてやって来たことがありました。警察官といっても、そのシーンでは、ニセバルジャンが繋がれているフェンスを手で持って現れると言うことが段取りなので、警察官がいないと誰かがそれを持たなくてはなりません。誰が代わりに持ったんだっけな…レーグル?

* マンネリ打破のはずが

大変いけないことなのですが、何十回もやっていると少々飽きてくることがあります。僕らも人間なので。演出家も、たまに変化を起こすことも必要だと言っていたので(他の人に迷惑のかからない範囲でね)あまり止められたりはしませんでした。

少し欲が出てきた当時の森田は、こともあろうにその裁判長にヒゲをつけて出ました。シーンの終わりでバルジャンが「自分がバルジャンである!」と宣言し、場内が騒然となる、という段取りの時、みんないっせいに裁判官達の方を振り返ります。そのときのみんなの顔ったら・・・(反省)

* コンビで行動

マリウスのラインもほぼ同じです。最後の結婚式の給仕だけが違います。芝居中ずっと一緒にいることになるわけで、袖中でもコンビです。途中からアンジョルラスは急に暇になります。(死んでしまうので)
だから、余裕があるときはマリウスの段取りを手伝ってあげたりしたこともあった…かな?

二人のゆとりの時間は、実は「テナルディエ・イン」の歌の前後です。ファンティーヌを運んできて、帰ってくるとメイクスタート。その間にメイクを済ませてしまうということです。それまでは4人ともそれほ顔を作らない習慣でした。

あるマリウスなどは、冒頭用に、「お間抜け顔」をわざわざ作って(鼻の穴を広げたり、ほくろを付けたり)、その顔で囚人~農夫~他の人々をやった後、警察官のシーンで「全落とし」という工程を踏んでいました。。そんなところでウケてどうするんだ…?

* 興味深い

一緒にやっている役者さんによって、このアンサンブルの作り方が異なっていて、大変勉強になりました。プリンシパル(いわゆる役つきの人)は、本役で出てきたときのインパクトがあるから、なるべく(普通はね)目立たないようにする傾向があります。

役者さんによりますが、中にはプリンシパルの人でも、思いっきり目立とうと頑張る人もいますけどね。

でも、女優さん(特にエポニーヌ役とマダム・テナルディエ役)は、気配が他の人と明らかに違うので、見ていて面白かったです。注目は工場でのマダム・テナルディエ役者の動きと、ラブリーレイディでのエポニーヌ役者の動きです。次回見るときの参考にしてください。

もしかしたら、今は全く違う動きが付いているかもしれないけど。

♪こーき

by kokimix | 2005-08-20 22:55 | ミュージカル

Grease

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* 子供の頃から

小学校6年生のとき(男子校)で、学芸会があり、シェークスピアの「ベニスの商人」を演ることになりました。学年全体で一本の作品をやると言う事で、3クラスでそれぞれの「幕」を分担することになったのです。

男子校ですから、もちろん女役も男が担当することになります。そこで何とか舞台の真ん中に行きたかった幼少森田は考えました。
「女役はみんなきっと嫌がるだろう…ってことは、ヒロイン役を手にするチャンス!」

予想はピタリ的中。誰も、台詞が一番多くて、その上女装しなければならないヒロインなどには立候補しませんでした。そして、不戦勝…

実はその前から、その作品を読んでいたので、あらかたストーリーを知っていたのです。
ヒロイン:ポーシャは深窓の令嬢だが気がめっぽう強く、結果的にストーリーの行きがかり上、裁判所で男装し、判事として問題を解決するという大役なのです。(一番おいしい!!)

すごく面白い話なので、一度読んでみてください。読むのが面倒くさい人は、もうすぐ公開のアル・パチーノ主演(彼は女装しませんよ)の映画版をどうぞ。
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* で、本題

劇が終わった後のカーテンコールの時に、演出だった担任の先生にGreaseのWe go togetherを流してもらい、それで客席退場すると言うアイディアを出しました。これを快く受け入れていただきまして、その当時夢中だったミュージカルからの曲を使って退場する、と言う夢のような瞬間を味わったのでした。

というのが、僕のGreaseの初めての思い出です。昔からこんなことやってました。

* だからですね

もう小学校6年のときには、少なくとも映画は見ていたんですね。小説も読みました。
はっきり言って、ストーリーは他愛もない話です。典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」もの。
ただそれに、ロックン・ロールが結びつくことで、僕の中の何かが「これ!」と叫びました。

何せHairで育った幼稚園児だったので。

* 映画は舞台と違います

当たり前ですが、この作品の場合は映画に舞台が追いついたと言うべきでしょうか。
オリヴィア・ニュートン・ジョンが出演したおかげで2曲の新曲が本編に加わりました。更に、当時サタデーナイト・フィーバーでブレイク真っ盛りのビージーズが主題歌を担当。(トラボルタも出てたしね)
この3曲が、すぐに舞台公演の方に組み込まれました。

ロックン・ロールの真っ只中に「ビージーズの曲=ディスコ」って言うのが、実は最初少し抵抗がありました。だけど、歌ってるうちにメロディーが耳から離れなくなって、いつの間にか何の違和感もなくなりましたね。
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* ちょうどこの頃

金曜日の午後10時から東京12チャンネル(懐!)で、大人のためのエンターテイメント番組と銘打って、いろいろな海外のテレビショー(一時間半ぐらいだったかな?)をやっている時期がありました。(その後11時からのドラマ「ソープ」も面白かった)

その中に、映画に登場するオールディーズ・ロックン・ロール・グループのシャナナというバンドがホストの番組がありました。これまた、本当に他愛もないコントや歌のバラエティーショーでしたが、流れる歌がGreaseの世界そのものだったので、よく見ていたのを思い出します。

マセたガキでした。

* 僕の好きなMナンバー

一番沢山歌った経験があるのはSandyです。主人公ダニーの歌で、途中で台詞が入るのが今となってはちょっぴり照れくさいので歌う機会を自分で避けてます…

あと、オリヴィアが歌った「愛すれど哀し」Hopelessly devoted to youですね。プロデュースのジョン・ファラーのテイストがカントリー寄りなので、少しそんなにおいの漂う一曲です。

また、ヒロインの相棒役リッツォが歌うThere Are Worse Things I Could Do も哀愁があって良いです。

今一番歌ってみたいのがBeauty school dropoutです。これは、ストーリーとはほとんど関係なく現れるティーン・エンジェルことフランキー・アヴァロン(映画では本人がご出演)が、美容学校で挫折したヒロインの親友:フレンチーに「高校へ戻ったら?」と諭す歌。

また、映画で華麗なステップを見せたオリヴィアとトラボルタのBorn to hand jiveも見応えがあります。

友達の外国人たちはみんなこぞってSummer nightsとYou're one that I wantを歌いたがります。
かなりトラボルタの声が高いので、そのままのキーで歌うと、普通の男性は苦労しますよ。
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♪こーき

by kokimix | 2005-08-09 23:53 | ミュージカル

アンジョルラスとその仲間はテロリストだったか?

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* 英国での大きな事件

ロンドンでの同時多発テロのニュースを繰り返し見るうちに、そしていろいろな人々の意見なども聞くうちに、この場合一体誰が一番正しいのか判らなくなりました。

ほとんど「鶏が先か、卵が先か」の論争と同じで、つい最近のイラク戦争や911のテロなどだけを取り出してみてみると、あたかもイスラム教が邪教で、それを信じている人々全てが罪人の様な雰囲気になってしまっています。

でも、きっとイスラムの人たちも平和を望んでいるはず。

* 弱者の虚しい戦い

以前、新宿の西口で、ホームレスの段ボールの家を撤去する問題で、学生達がホームレスに抵抗して一掃されると言う事件がありました。

レ・ミゼラブルにと言うことにおける民衆運動はあの程度の運動であると僕は認識しています。少なくとも、当局に一晩で捻り潰されるほどの規模だったのですから。

大した武器もなく、大した人数もいなく、あるのは大層な理想と夢だけ。虚しい戦いだったのです。
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でも、あのお話だけを見ると[自由を求めた革命]は、とてつもなくロマンチックで、すばらしいことのように思われます。
同じように、WE WILL ROCK YOUのガリレオ君もそうだと言えるかも知れませんし、あるいは、「香港ラプソディー」の天安門事件(これは実在の出来事)のシーンも似たようなものです。後に本当の革命家/ゲリラ(テロリストとほぼ同義語)になる「エビータ」のチェ・ゲバラもそうでしょう。

* 視点を変えると

これは全く立場を変えて見た<ものの見方>ですが、我々が納得する世界に対する体制に対する反逆は「テロ」で、納得できるものは「革命」と言えなくもないような気もします。

「革命」…なんと甘い響きなのでしょう。

ここでハッキリ言っておきますが、僕は決してテロ/恐怖(terror)によって人間をコントロールすることを是としているわけではありません。
それはカルト(政治・金融・宗教など)のすることです。薄汚い「○○教」だの「○○会」だのがする行為だと考えます。

しかし、米軍の不必要な爆撃によって罪の無い民間人である家族を失ったアラブの人々の悲しみは理解できます。
極端な話、「アメリカが原爆を日本に落としたから、戦争は早く終わった」などと言う人が、まだアメリカにはゴマンといるのです。
そういうこと(どっちが悪いとか、どっちが先に手を出したとか)の清算がつかない以上(当分つかないでしょうが)この騒乱はまだまだ続きます。
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「自由を求めた革命」の「自由」の定義も宗教、文化、人種、生活様式/習慣、国、個人などによってさまざまです。
ある人にとってはこれが自由なんだ、ということも、別の人にしてみたら全然自由と感じられないと言うこともあるでしょう。

* それで、言いたかったこと

今回なんでこんなことを書いているかというと、自分で声高に「革命」を美化して来た者の一人として(仕事だったので、しょうがなかったのですが)一度これを読んでいる皆さんにも考えて頂きたいのです。
僕らは命がけで舞台上で仕事をしてきました。たとえそれが絵に描いた「革命」であったとしても。

でも、本当の革命は、僕達一人ひとりが「心の中で起こすもの」で、誰かを殺したり、傷つけることによって実現されるものではない、と僕は思うのです。

あなたはアンジョルラスが革命家だったと思いますか?それともテロリスト?
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♪こーき

by kokimix | 2005-07-11 11:07 | ミュージカル

HAIR ~ロックミュージカルと言えば~

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* 元祖!

おそらくブロードウェイで最初に成功したロックミュージカルだろうと思います。はっきり言って、すじのとったストーリー性が希薄で、むしろコンサートに近いノリの原始的な作品なのですが、当時のヒッピー/フラワーチルドレンムーブメントによって神格化されました。

* 個人的な思い入れ

冒頭のAquariusは名曲です。僕も、何度となくステージで歌ってきました。と言うのも、僕の親の話によると、僕が幼稚園に行くか行かないかという年齢の頃、一日中聴いていたというのが、このHAIRのブロードウェイ版サントラだったと言うのです。(どんなガキじゃ?)

ご存知の方も多いと思いますが、このミュージカルの歌の歌詞はかなりどぎつく、時には赤裸々な性描写や放送禁止用語なども含まれるようなものだったのです。(Sodomyなんて…アセアセ)
ま、当時の僕はそれらを理解するのには到りませんでしたが、無論。

歌うほうにしてみたら、これはなかなか簡単な歌ではありません。とにかく中盤のブリッジ部が早口で、これに着いて行くのだけでも必死です。

僕は小学生のときこの歌を、校庭の片隅にあった三角形のスペースに入り込んで、休み時間中歌っていました。それも、全部英語の歌だったので、その頃覚えた歌達は今でもちゃんと脳みそに刻まれています。

* 作品として思うのは

この後に続くROCKY HORROR SHOW, LITTLE SHOP OF HORRORS, GREASE, RENTなどは、このHAIRの成功なくしてはありえなかったと言うことが出来ると思います。(ミス・サイゴンやレ・ミゼラブルでさえも)

なかでも僕の胸にしみるのが、Easy to be hard, Good morning starshine, Where do I go, The Flesh Failures~Let the sunshine inなど。

ストーリー性が希薄だと言いましたが、希薄と言うか、最初のうちのキャラクター達の説明がちょっと長いので、本題にに入るまでが勝負かな、と。(一幕の後半でやっと本題に入るので)

映画版も舞台版も見たのですが、評判どおり両者違ったエンディングを迎えます。ここでは触れないでおきますが(言ったら観る気がしなくなるでしょ?)、僕はエンディングにだけ関して言うと、舞台版の方が好きでした。
映画版は「え~なんでそうなっちゃうの?」と思わせる展開だからです。

実はこの舞台から、沢山のスターが巣立っています。ダイアン・キートン、ドナ・サマー、メルバ・ムーア(Aquariusを始めて歌った)など。

* 日本での公演

日本でも公演されていて(2,3回)、出演者が麻薬で逮捕されたりして話題になりましたっけ。(作品と一体になろうとする努力はかうけど、方法が…ね)

あと日本で話題になることって言ったら、一幕の最後[Where do I go]で出演者全員が全裸になると言うシーン。
僕が見たときは、ベータイ(業界用語:ベージュのタイツ)やソング(Tバックみたいなの)をはいていましたね。
裸になったことより、もっとほかの事で話題にしたら?>ワイドショー

別所哲也クンが主演したパルコ劇場の公演を見に行ったことがあるのですが、日本語と英語とを無理やりミックスさせた台本/歌詞で分かりにくかった。もうちょっとやりようがあったのでは。また、英語圏の人々を舞台に役者として上げていたので、また何を言っているのかがいまいち伝わりにくい。チャレンジ精神はかうけど。

*忘れちゃいけないこと

当時の文化が窺える貴重な作品で、と言うかもうその時代に生きて、全てのことをちゃんと覚えている人々が忘れ始めているんですね。改めてイラク戦争やテロで物騒なこのご時勢に[LOVE AND PEACE]を高らかに訴えて欲しいと思います。
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♪こーき

by kokimix | 2005-07-10 10:40 | ミュージカル