飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


アッという間に50なっちゃった( "゚ o゚")ドーシヨ
by kokimix
カテゴリ
【あんた、誰?】
東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
11月20日金曜日中目黒楽屋でライブを行います!みなさま良くご存じのスタンダードばかりを集めたプログラムです。バイオリンも共演!美味しいお料理で評判のお店に、ぜひお越し下さい!!
ブログパーツ
以前の記事
その他のジャンル

Make it big / Wham!

Make it big / Wham!_d0053041_23323175.jpg


このアルバム全体としては、あまりにコマーシャルな出来で、全く玄人好みではないのだが、所々未来のジョージ・マイケルの才能の開花の片鱗が感じられる。(ところで、この安易な芸名ってどうよ?もともと多分彼の本名<Georgios Kyriacos Panayiotou>から推測するに、ギリシャ系みたいだけど、誰か詳しい人はいませんか?)

別の項でも、つくづくマーケットは残酷だと述べたが、彼の場合はその典型だろう。彼のやりたい音楽は、こんなベタベタ甘いポップスではなく、もっと大人のテイストや社会的なオピニオンを含んだ音楽だったのだろうと想像する。リック・アストリーとかもね。同情する・・・。

そうは言っても、デビューのときから(筆者がデビュー時の彼らをテレビ東京で見たとき、なんとアンドリューのギターのシールドが繋がってなかった…バッタもんかい、お前ら!)ちょっと目を引く二人だった。この頃ほとんど同時に、ブロズ、ゴーウエスト、ちょっと後発のA-haなどの男性グループが軒並み出てきて、カルチャー・クラブやデュランデュランなどとの競争に加わっていたから、正直「あ、またこの手合いか」と思っていた。

個人的な話だが、古い友人に彼らのシングル2曲目Bad boyという曲をやたら好きなヤツがいて、聴かざるをえない状態になった。途中でちょっとせりふめいたものが入るのだが、女のせりふなのになんか声が変だぞ?と思ったら、ジョージが女の声色で入れていたのだった。唖然…。そして、その頃はジョージも踊っていた、まるでマイケル・ジャクソンのように。(勿論あんなに上手くはない)

デビュー曲のClub Tropicanaは今でも結構好きだ。というか、今良さが判るようになったというべきか。本アルバムからも良い曲が生まれており、FreedomなどはいまだにCMなどで使われている。僕がお勧めしたいのは、地味だが3曲目のHeartbeat。どこかアラン・パーソンズ・プロジェクトを思わせる曲調で、ノスタルジック。シングル曲もいいが、こういう地味な所に時々宝物が隠れているときもある。

もともとはこげ茶の髪なのに、わざわざブロンドに染めさせられて、可愛い衣装に可愛いPV,アイドル路線まっしぐらだった彼らも、いまは良いおじさんになってます。ジョージはプライベートでいろいろかわいそうだったけど(公然猥褻で逮捕されたり)最新のアルバムPatienceは良かったころのドライブ感が戻ってきた感じ。でも、理屈っぽいなー、そんなに物事を考えてどうするんでしょ?と思うくらい色々考えてるよ、この人。でも、カッコ良いチョイ悪親父になりつつあるかも。

調べてわかったんだけど、パートナーだったアンドリューは今元バナナラマ(懐!)のメンバーケレンと結婚して、サーフショップを経営しているらしい…そうだったのか!

♪こーき

by kokimix | 2005-06-08 23:36 | 音楽
<< 音楽一家の遺伝について Something About... >>