飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


アッという間に50なっちゃった( "゚ o゚")ドーシヨ
by kokimix
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東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
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蜘蛛女とトートの違い

この二人(?)を比べてどうするって感じもありますが、僕が思うに…

トート(「エリザベート」に登場する死神、基本的に男でも女でもない)は、いつも標的(死にそうな人間)を求めて彷徨っていた筈なのに、なぜかふとめぐり会った運命の人:エリザベートに恋をして、彼女の運命を見守りながら、やがて結ばれる…って書くと、すっごくロマンチックでヤな感じ。

対する蜘蛛女は、キスをした相手の誰もが死に追いやられると言う正に死神そのもの。基本的に感情はない。あるとすれば、相手を取り込んで、死に誘う欲望だけ。

だから、エリザベートのトートは演じる役者によって、ものすごく解釈が違う。僕は個人的に宝塚のバージョンの方が好きです。(東宝ファンのかた、ごめんなさい)
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それは、ルドルフとのシーンに一番顕著に現れるとおもうのですが、ルドルフが自殺を図る時、トートは彼を誘います。誘うと言うのは勿論<死>に誘うと言うことなんですけれど、それは同時に男でも女でもない<死>が、自分の欲求を満たさんがために(誰かが死なないと存在価値がなくなるから)、誰でもいいから無差別に死に誘うというのが僕の解釈です。どちらかと言うと、トートの欲求は性欲に近い。あるいは食欲かな。この欲求の出方(例えばトートが歌の最後にルドルフに口付ける所とか)が、男のト-トだと生々しくなってしまうような気がするのです。ここは少女マンガの世界の、言ってみたら竹宮恵子の漫画のような…古い?

蜘蛛女はもっとクールで、自分の感情よりものごとの都合が優先するように見えます。どちらかと言うと、もっとサディスティックでグロテスク。狙った相手が苦しんで苦しんで、死ぬその瞬間まで待って、それでやっとキスをする感覚と言ったらいいでしょうか。

両者の違いは、死を猶予するシーンにおいても違います。エリザベートは、お互いに死と言う結果を必要としているのに、エリザベートのわがままやトートのわがままで死が猶予されてしまう。でも蜘蛛女は、台本どおり読むと「死なせずに、生かせて(太らせて)楽しむ」といった残酷さが見て取れます。トートの方が情緒的なんですかね。

あくまでもこれは森田の解釈で、他の解釈をお持ちの方はどうぞお知らせください。



♪こーき

by kokimix | 2005-06-28 21:46 | ミュージカル
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