飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


アッという間に50なっちゃった( "゚ o゚")ドーシヨ
by kokimix
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【あんた、誰?】
東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
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蜘蛛女のキスのセット

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今考えると、皆良くやってたなぁと思うくらいのセットでした。

基本的には、舞台センターで前と奥に動くモリーナとヴァレンティンが暮らす監房があり、袖から3列の鉄格子とそれとは別個に動くことの出来る黒幕(それに隠れて登場人物が出入りできる)、一番舞台の客席側に重さ何トンかある巨大な鉄格子の緞帳、それを覆い隠す本黒幕(これが実際は緞帳になります)という、書くとほんの少しのような気がしますが、全部にそれぞれ薄いスクリーンが張ってあって、映像を投影できる仕掛けになっています。

全ての鉄格子は本物の金属で出来ていて、大変重く、簡単にはバラしたり組み立てたりできない代物でした。(そのために予定されていた地方公演を断念したと聞いています)一番奥の鉄格子を全部閉めて、その後ろでワイヤーに吊られた蜘蛛女がモリーナの幻想に登場すると言うシーンでは、麻実れいさんが体にぴったりした蜘蛛女スーツを着て、熱演なさっていました。

他にも、アンサンブルのうちの何人かがJAC(千葉真一さんの事務所で、スタント・アクションなどが得意ア人が多いことで有名。真田広之、堤真一、伊原剛史などを輩出)だったので、ダンスといい、スタントといい、身体をはったアクションが見物でした。

あるアンサンブルの役者が、一番手前の鉄格子の裏を脱獄するために登り、最後に当局に撃ち殺されると言うシーンで、本当は鉄格子にあらかじめ用意してあるワイヤーを手首の所に付け、撃たれた後、あたかも鉄格子にぶら下げられたような効果を狙うシーンがありました。必ずブロードウェイでは、ワイヤーを付けることが条件だったのです(と言うのも、暗転になった後、その役者はビルの3階くらいの高さのところから降りてこなくてはならないので)。そころが、その僕らの仲間は「こんなの大した高さじゃありませんよ。これぐらいだった何度も飛び降りたことあるし。」とは言っても、真っ暗な中、下に何のクッションもないまま飛んでもらうわけにも行かず、彼は渋々ワイヤーをつけることになったのでした。

全ての鉄格子と黒幕はコンピューターで制御されていました。(これも地方公演にいけなかった理由のひとつです)そのためのオペレーターも外国人の方がいらして担当していました。ある時、舞台稽古の最中に、僕が舞台上でボーッとしていると、後ろから「ドンッ」と僕の背中を押す人がいます。「なんなのぉ?」と後ろを振り向くと、自動で動く黒幕が<そこをどけとばかりに>僕の背中を押していたのでした。

もしかして…これって、H.M.さんがミス・サイゴンで被った事故と同じ?そう思うと、背筋が寒くなる思いで、一層身辺に気をつけようと心に誓いました。





♪こーき

by kokimix | 2005-06-27 21:59 | ミュージカル
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