飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


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by kokimix
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東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
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蜘蛛女のキスの稽古

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この作品の稽古は、他とは少し、いや随分違うものでした。

僕達商業ミュージカル関係者の行く稽古場というのには、大抵お決まりの場所があります。ひとつは森下にある大きなスタジオ、他にも豊洲、勝どき、錦糸町などです。が、この作品のときは、中でも交通の便がとても悪いSスタジオ(吉祥寺からバスで15分ほど)になりました。(タクシーで行くと3メーター以上かかる!)

そのスタジオは、ひとつの建物の中に3つの大きなスタジオがあって、自由に行き来できる設計だったので、演出する側にも都合がよかったのです。というのは、Aスタジオでモリーナとヴァンティンの牢屋のシーンの稽古、Bスタジオではアンサンブルの踊りの稽古、という風にカンパニーを分割できるからです。

僕達アンサンブルはしばらく牢屋の稽古場に行く機会はありませんでした。というか、行く時間が無かったのです。そのとき、アメリカから演出(正確にはハロルド・プリンス氏の助手)のクレイトンと振付のロブ・アシュフォード(やはり正確には助手)が来日し、ちゃんと同時背品行で切る体制を取れる状況でした。

ダンス/ステージングの稽古場では、ドラムセットが運び込まれ、ピアニストも二人用意し、踊りには必ずドラムの伴奏が付いて稽古が出来るシステムでした。振付のロブは、あまりカウントを使わず(一般に振り付けをするためには1234とカウントを出すものです)、全て歌詞の意味との兼ね合いやリズムの中のアクセントなどを重視して、役者に振付を移していきます。

これは、おそらくドラム担当の方も大変だったと思うのですが、振付師の「ここの2拍目のところにアクセントを入れて」等の要求に、その場で応えなくてはならなかったのです。

「蜘蛛女のキス」には、沢山のラテンナンバーがあります。ラテンナンバーは大抵2拍子なので、譜面が長くなってしまうことがよくあります。ドラマーもピアニストも、それをめくりながらプレイするだけでも大変なのに、その上振り付けで必要なアクセントや決まり事を加えていくのはよほどの苦労が要ったと思います。

稽古場は、遠くて皆それだけでも辟易していたからでしょうか、チームワークはとても良く、充実した時間を過ごしたのですが、後から誰かキャストの一人が言いました。
「あの状況を作り出すことが、もうすでに演出の一部なんじゃない?」

む~…そういわれて見ると、遠い稽古場にほとんど<隔離>された状態で、肉体的にもかなり皆追い詰められて、苦しい辛い芝居を男だけでする、というのは、まるで牢獄の様かも。その話が出たのが、来日スタッフが帰ってしまった後だったので、真相を確かめることは出来ませんでしたが。




♪こーき

by kokimix | 2005-06-20 11:11 | ミュージカル
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