飛んだ!ひ・こーき!@森田浩貴の思うまま


アッという間に50なっちゃった( "゚ o゚")ドーシヨ
by kokimix
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【あんた、誰?】
東京都内で歌い手(専門はミュージカル)を営んでいる50前男です。時々司会・通訳もします(^^)
11月20日金曜日中目黒楽屋でライブを行います!みなさま良くご存じのスタンダードばかりを集めたプログラムです。バイオリンも共演!美味しいお料理で評判のお店に、ぜひお越し下さい!!
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劇場の音響は

ミュージカルにとってとても大切なものなのですが、トラブルも多く、ずいぶん舞台上の人間にも舞台裏の人間にも悲喜劇をもたらします。

僕が一番記憶にあるのは、名古屋の中日劇場。この小屋は外の電波を受けやすい劇場として(僕が演じていた当時)つとに有名でした。舞台が帝劇などより小ぢんまりしていて、客席と近いことが嬉しいのですが、時々外を通るトラックの不法電波やひどいときは警察無線らしき音などを、劇場の音響装置がが拾ってしまって、お客様に迷惑をおかけした覚えがあります。特に静かな場面(オン・マイ・オウンの最後や、一番最後のシーン:バリケードの仲間達の再登場など)は、音声にリバーブ(一般に言うエコー)をかけたりするので、ハウリングを起こしやすく、危険な部分です。

一番感動的でなくてはならない、幕切れ間近の「若者達の~」と歌い出すシーンで、何度と無く「ゴキ!」「バリ!」「キィーン」などの雑音が入ってしまいました。時々役者のマイクの扱いが悪くて、雑音を拾ってしまうこともあるのですが、明らかにそれとは違う状況でした。

役者が身に着けているマイクロフォンは、ほとんどの場合頭(髪の毛の中)に装着されています。色々な留め方があって(役者やキャラクターによって違う場合があります)僕は、黒いゴムを輪っかにして、極小のマイクをそれに絡ませて、頭にすっぽりかぶるという方法をとっていました。このマイクは一本かなりのお値段がするということで、各役者には「壊さないように、くれぐれも気をつけて」とのお達しが出ていました。

以前にもご紹介しましたが、このマイクはとても汗などの水分に弱く、役者は汗などがかからないように細心の注意を払わなくてはいけません。当時のマリウス:I.K.氏は大変な汗かきで、何度かマイクをダメにしてしまったようです。かく言う僕も一度だけ、忘れもしない中日劇場でマイクをダメにしてしまったことがありました。それも、大切な「ABCカフェ」のシーンの最中に。

何となく聞こえ方が変だと気が付いて、辺りを見ると周りの役者も怪訝な表情…「あ、マイクかな?」と察知しましたが、こちらはセンターで芝居をするポジションなので、引っ込むわけにも行かず、そのまま続行していました。指揮者を見ると、オーけストラに向かって「音量を下げるように」と合図を出しています。本来なら、もしマイクがダメになってしまった場合、他の人に近づいて「他の人のマイクに向かって歌う」というのが、有事の際の基本です。が、アンジョルラスは演説の最後で一人テーブルの上に立たなくてはならない、オケも音量を下げてるし「えーい!」とばかり、地声で勝負に挑みました。(オペラみたいに)
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これには、何か違う気持ちよさがあり、何とか終わって引っ込んできたら、1幕終了後に、Tバルジャンに「お前、ああいうときは他の人にくっつけよ」と諭されましたが、そのときの僕の判断だったので、「…そうですよねぇ」とお茶を濁しました。その後、全てを見ていた演出部の方が来て「2階で見てたけど、そんなにヘンじゃなかったよ。それにしても大きな声だねぇ」と褒めて(??)頂きました。




♪こーき

by kokimix | 2005-06-18 12:15 | ミュージカル
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